違法コピー販売で男逮捕、法曹界に衝撃

国家捜査局(NBI)は、引退した裁判官であるハイメ・B・サンティアゴ局長の指導の下、タクロバン市で著作権を有する法学レビュー用の教材を不正に複製し配布した個人を逮捕しました。

この事件は、NBIサイバー犯罪課(NBI-CCD)がジュリスト・バー・レビュー・センターからの手紙を受け取ったことから始まりました。その手紙には、ジュリストの知的財産として登録されているビデオ講義やレビュー教材が無許可で不正に複製・配布されているとの訴えがあり、これがR.A. No. 8293「知的財産法」、R.A. No. 8792「電子商取引法2000」、およびR.A. No. 10175「サイバー犯罪防止法2012」に違反しているとされていました。

調査の結果、容疑者のイダルゴ氏が、Facebookグループ「フィリピン法学生支援グループ」を通じて、これらのビデオ講義やレビュー教材をジュリストの許可なく金銭と引き換えに公然と配布していることが判明しました。この行為により、ジュリストは損害と損失を被りました。

NBI-CCDの捜査官たちは直ちに行動を起こし、テスト購入作戦を実施しました。イダルゴ氏は、ビデオ講義やレビュー教材のコピーを提供し、それを外部ドライブに移すことに同意しました。彼はタクロバン市で潜入捜査官を装った顧客と会いました。

2025年7月31日、NBI東ビサヤ地方事務所(NBI-EVRO)の協力を得て、NBI-CCDはタクロバン市のトレセ・マルティレス通り、バランガイ1&4でおとり捜査を行い、容疑者の逮捕に成功しました。

【用語解説】
1. NBI(国家捜査局) – フィリピンの法執行機関で、犯罪捜査を専門としています。
2. ジュリスト・バー・レビュー・センター – フィリピンで法学試験の準備を支援する教育機関。
3. R.A. No. 8293「知的財産法」 – フィリピンの知的財産権を保護する法律。
4. R.A. No. 8792「電子商取引法2000」 – フィリピンにおける電子商取引を規制する法律。
5. R.A. No. 10175「サイバー犯罪防止法2012」 – フィリピンでのサイバー犯罪を防止するための法律。


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