マニラ、フィリピン発 — ケソン市警察地区(QCPD)は、身体障害者(PWD)の配達ライダーから3,000ペソをゆすったことで話題となった2人の警察官を解任しました。
QCPDの臨時局長であるランディ・グレン・シルビオ警察大佐によりますと、解任され強盗恐喝で告発された2人の警察官は、QCPDのタリパパ警察署3のステーション麻薬取締班に所属していました。
話題となったビデオでは、「ピオロ・アロンゾ」と名乗る配達ライダーが、夜10時35分頃に薬を買うために市場に行った際、警察に止められ、検問だと言われたと述べています。
被害者はバイクを駐車し、大柄な警察官に暗い場所に連れて行かれ、身体検査を受け、無理やりシャブ(※メタンフェタミン)を探されたとされています。
被害者がシャブを持っていないと伝えると、警察官は彼のバッグを漁り、配達で稼いだ3,000ペソを取ったということです。
被害者はバッグの中身が100ペソしか残っていないことに驚きました。
「本日、関与した職員は検察庁に送致され、苦情に関連する可能性のある関与を確認するために地区人事保持会計課(DPHAS)に再配置されます」とQCPDが発表した声明に基づいています。
【用語解説】
1. PWD(Person with Disability): 身体障害者を指す。
2. シャブ: メタンフェタミンの俗称で、違法薬物。
3. ケソン市警察地区(QCPD): フィリピンのケソン市にある警察組織。
4. タリパパ: ケソン市内の地域名。
5. ステーション麻薬取締班: 警察署内で麻薬関連の犯罪を取り締まる部門。
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