ケソン市のコモンウェルス・アベニュー沿いの歩道に設置された、ネット上で話題となった通夜が撤去されました。
通夜とは、亡くなった方を追悼し、思い出すために行われる集まりで、通常は埋葬や火葬の前に行われます。フィリピンでは、この通夜を「ブロール(※通夜)」と呼び、数日間続くことがあり、訪問者が弔意を表し、遺族を支える時間を提供します。
先週、コモンウェルス・アベニュー沿いで行われた通夜は、ソーシャルメディアで瞬く間に広まり、オンラインで多くのコメントを引き起こしました。この異例の光景は、メトロマニラで最も交通量の多い道路の一つからわずか数歩のところに、故人の遺体が安置されていたことに関係しています。
住民によれば、この通夜は8月6日(水)から行われていたとのことです。故人は、知人によれば職を持たず、見守るべき近親者もいなかったとのことです。多くの人々が彼の人生や、このような公の場での別れに至った経緯について疑問を抱きました。
バランガイの役人は、この設置が市の無料埋葬プログラムの一環であり、葬儀費用を賄えない人々に対して提供されていると説明しました。地元政府の支援により、遺体はカタルーニア葬儀場に移され、水曜日に埋葬される予定です。
心配したネットユーザーが歩道での通夜を示すFacebook投稿を行い、これがソーシャルメディアで急速に拡散しました。多くの人々が故人への同情を示し、一方で公共の安全や故人への敬意について懸念を表明しました。
ケソン市条例3052の第13条によれば、歩道は歩行者のために確保されるべきであり、これを妨げることは禁止されています。通夜は必要に迫られた行為であったかもしれませんが、役人たちは法律を遵守しつつ、故人に適切な埋葬を提供するよう努めました。
別の投稿では、火葬前に突然目を覚ましたとされる男性について言及されています。
【用語解説】
1. ブロール:フィリピンにおける通夜のこと。数日間続くことが多い。
2. カタルーニア葬儀場:フィリピンの葬儀場の一つ。
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