学生向け新交通カード、2025年9月開始へ

フィリピン運輸省(DOTr)は、2025年9月から学生向けのビープカードを導入する予定です。これにより、学生の移動がより迅速で便利になることを目指しています。

この新しい白いパーソナライズされたビープカードは、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領の指示の一環であり、学生の公共交通機関へのアクセスを改善することを目的としています。この新しいシステムにより、学生はMRT-3、LRT-1、およびLRT-2に乗る際に50%の運賃割引を受けるために列に並ぶ必要がなくなります。

運輸大臣のビンス・ディゾン氏は、この取り組みが学生の時間を節約し、授業への遅刻を避けるためのものであると説明しています。各学生用ビープカードは1年間有効で、学生の名前が印刷されており、毎学年更新が必要です。

「大統領からの指示で、学生の移動は迅速かつ便利でなければならず、授業に遅れないようにする必要があります。9月から、学生はもう困ることはありません」とディゾン氏は述べました。

来月から、学生は任意の駅を訪れ、有効な学生証を提示することで、その場でビープカードを印刷してもらえます。更新手続きも毎学年の始めに同じ手順で行われます。

「来月からは、どの駅でも学生証を見せるだけで、その場でビープカードが印刷されます。毎学年末に更新するだけです」と彼は付け加えました。

現在、白いビープカードは高齢者や障害者(PWDs)向けにも提供されており、これらの方々も自動的に50%の運賃割引を受けています。

白いビープカードの印刷プロセスも迅速化され、以前の5〜7日間の処理とは異なり、チケットカウンターで即座に受け取ることができます。

DOTrは、この取り組みが通勤を容易にするだけでなく、より多くの学生が日常の移動手段として鉄道システムを利用することを促進することを期待しています。待ち時間を短縮し、手続きを簡素化することで、毎日学校に通うために公共交通機関を利用するマニラ首都圏の何千人もの学生に利益をもたらすと見込まれています。

【用語解説】
1. ビープカード:フィリピンの公共交通機関で使用される非接触型ICカード。
2. MRT-3、LRT-1、LRT-2:マニラ首都圏を走る主要な鉄道路線。
3. フェルディナンド・マルコス・ジュニア:フィリピンの現大統領。
4. ビンス・ディゾン:フィリピンの運輸大臣。
5. PWDs(Persons with Disabilities):障害者のこと。


出典