偽CAAP ID販売で逮捕される

マニラ、フィリピン発 — フィリピン民間航空局(CAAP)の偽造ライセンスを販売していた男性が、国家捜査局(NBI)によるおとり捜査で逮捕されました。この偽造ライセンスはオンラインで広く販売されていると報告されています。

NBIカビテ北地区事務所(CAVIDO North)と副局長兼スポークスパーソンのフェルディナンド・ラヴィン氏は、逮捕された容疑者「エディ」と呼ばれる人物をメディアに公表しました。エディ容疑者は、改正刑法(RPC)の第172条(私的個人による文書偽造と偽造文書の使用)および共和国法10175号(2012年サイバー犯罪防止法)に関連する違反で、マニラ市検察庁での予審手続きに付されました。

2025年7月8日、NBI-CAVIDO Northの捜査官たちは、CAAPの職員と共にマニラのショッピングモールでおとり捜査を実施しました。捜査では、偽のCAAPライセンスが顧客を装った捜査員に金銭と引き換えに渡されました。

この捜査は、CAAPのセキュリティおよび情報サービス(CSIS)からの、ソーシャルメディアでのCAAPライセンスの違法販売に関する苦情を受けて開始されました。

容疑者の手口は、訓練やその他の要件を経ずにライセンスを取得できると持ちかけるものでした。

NBIによれば、この偽造CAAPライセンスの悪用は、航空事故の潜在的な原因となり、国家の利益を損なう可能性があります。

【用語解説】

– フィリピン民間航空局(CAAP): フィリピンの航空業界を監督する政府機関で、航空安全基準の設定やライセンスの発行を行います。
– 国家捜査局(NBI): フィリピンの法執行機関で、犯罪捜査や法的執行を担当します。
– 改正刑法(RPC): フィリピンの刑法で、犯罪とその罰則を定めています。
– 共和国法10175号(2012年サイバー犯罪防止法): フィリピンでのサイバー犯罪を防止し、罰するための法律です。
– セキュリティおよび情報サービス(CSIS): CAAP内の部門で、航空安全に関する情報収集とセキュリティ対策を担当します。