フィリピンの社会支援予算増加、「アユダ国家」と化すと議員が指摘
フィリピンが社会現金支援に依存し、「アユダ国家」と化しているとある議員が指摘しました。
下院の少数派副リーダーであり、ACT教師党リストのアントニオ・ティニオ議員は、社会福祉開発省(DSWD)の予算審議において、政府の財政支援プログラムへの支出が急増していることに懸念を示しました。
ティニオ議員は、過去10年間で「危機的状況にある個人への支援(AICS)」プログラムが大幅に成長していることを指摘しました。
ティニオ議員によると、AICSの予算は2016年の7億ペソから2026年には639億ペソに増加しました。この増加はわずか10年で9,060%の上昇を示しており、彼はこれを憂慮すべき事態と述べました。
また、「低所得者支援プログラム(AKAP)」についても言及し、2024年と2025年にそれぞれ260億ペソ以上の資金を受け取ったことを指摘しました。
支援プログラムの予算が増加する一方で、ティニオ議員は「持続可能な生計プログラム(SLP)」の予算が45%減少していることを指摘しました。彼は、生計プログラムは人々が安定した収入を得て、政府支援に依存しないようになるために重要であると主張しました。
ティニオ議員は、2026年にさまざまな支援プログラムの総予算が1,390億ペソに達し、2016年の730億ペソのほぼ2倍になったことも指摘しました。
2027年のAICSの提案予算は333億ペソで、2026年に割り当てられた639億ペソより大幅に低く設定されています。
【用語解説】
– アユダ:フィリピンでの現金支援や援助を指す用語。
– AICS:危機的状況にある個人への支援プログラム。
– AKAP:低所得者支援プログラム。
