日本の映画監督是枝裕和氏が、友情を描いた人気マンガをベネチアに持ち込みました。
是枝監督は、友情や野心、喪失をテーマにしたマンガとの偶然の出会いが、ベストセラー作家藤本タツキ氏の作品「ルックバック」の初の実写化に繋がったと語りました。
「藤本さんに初めてお会いしたとき、まずはこのような素晴らしいマンガを生み出してくれたことに感謝の意を表したかったです」と、ベネチアで通訳を介して記者団に述べました。
「私は監督ですので、感謝の気持ちを具体的に示すためには、それを映画化することが自然な次のステップでした」と付け加えました。
力強いペンのストローク
マンガは、日本独自のコミックやグラフィックノベルの形式で、あらゆるジャンルの物語を生み出し、成功した映画、テレビ、アニメーションの適応作品を生み出す、数十億ドル規模の世界的な産業に進化しています。
是枝監督は、マンガの創作過程に魅了され、2人の主人公の関係性を通じてそれをスクリーンに捉えようとしました。
「私にとっての重要なテーマは、ペン自体の音の変化でした」と述べ、若いアーティストたちが成長するにつれ、ためらいがちな引っかき音が徐々に力強いストロークに変わり、やがてデジタルペンの柔らかなタッピング音に移行する様子を説明しました。
俳優の出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふり、岡田六花は、撮影開始前に数ヶ月間マンガの描き方を学び、一部は最終的な映画に登場しています。
「一番難しかったのは間違いなくマンガを描く練習でした」と、若い藤野役を演じる七瀬さんは述べました。「マンガを作るのがどれほど大変か、正直に言って理解していませんでした。本当に難しいです」と付け加えました。
「ルックバック」は、土曜日に発表されるベネチアのゴールデンライオン賞を競う21本の作品の一つです。
【用語解説】
– ルックバック: 藤本タツキのベストセラー作品で、友情や野心、喪失をテーマにしたマンガ。
– ゴールデンライオン賞: ベネチア国際映画祭で授与される最高賞。
