6年未完のイロイロ高架橋、再調査へ

フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、イロイロで長期間遅延しているいくつかのインフラプロジェクトに注目を集めました。

フィリピン大統領は、特にパビアにあるアガナンフライオーバーの遅延について指摘しました。このプロジェクトは数年間にわたり建設中ですが、未だに完成しておりません。

2025年8月13日にイロイロを訪問した際、大統領の車列は未完成のフライオーバーを通過しました。このフライオーバーは地域での交通渋滞を引き起こしており、大統領はこのプロジェクトが2019年に始まったものの、元の設計に誤りがあったために大きな遅れが生じたことを知らされました。

報告によれば、技術者たちはジェットグラウティング(※地盤改良技術)というプロセスを用いて基礎を強化する必要があり、そのために建設にさらに時間と費用がかかっています。

また、これらの調整のためにプロジェクトの資金が不足していることも指摘されました。運転者や住民は、長引く工事の結果、毎日の交通渋滞と不便に直面しています。

大統領は、このプロジェクトを担当する請負業者の調査を命じました。同じ請負業者は、現在構造上の問題で閉鎖されているイロイロ市内の別のフライオーバーも担当していました。

この状況は、政府資金によるインフラプロジェクトの管理、適切な計画、そして責任の所在についての懸念を引き起こしています。多くの住民は、6年経っても交通渋滞の解決策となるはずだったものが、問題の一部となっていることに不満を抱いています。

マルコス・ジュニア大統領は以前、疑わしい洪水対策プロジェクトだけでなく、怪しいまたは不適切に実行された政府プロジェクトも調査すると述べていました。

イロイロの住民にとって、今回の新たな注目がアガナンフライオーバーの完成を促し、交通渋滞に悩む地域に安堵をもたらし、公共インフラプロジェクトへの信頼を回復することを期待しています。

【用語解説】
1. アガナンフライオーバー – パビアにある未完成の高架橋プロジェクト。
2. ジェットグラウティング – 地盤を強化するための技術。
3. フライオーバー – 高架橋。交通渋滞を緩和するために設計された構造物。


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