レプトスピラ症減少もデング熱は増加中

マニラ、フィリピン — フィリピン保健省(DOH)によりますと、2025年8月3日から9日までの間に1日あたり約200件報告されていたレプトスピラ症の症例数が、8月10日から14日までの間には1日あたり10件に減少しました。

全体として、6月8日から8月14日までにレプトスピラ症の症例は3,752件報告されています。この6月8日は、雨季が宣言されてから1週間後にあたります。

DOHの病院は引き続き警戒態勢を維持しており、全国で49のレプトスピラ症専用のファストレーンが稼働しています。

DOHは、雨季の間に洪水に浸かったり泥に触れたりした場合、リスクレベルを評価して適切な治療を受けるために、これらのファストレーンや地域の保健センター、病院で速やかに診察を受けるようにと呼びかけています。

レプトスピラ症の症状には、発熱、頭痛、悪寒、背中や脚の痛み、目の充血などがあります。

一方で、デング熱の症例数はわずかに増加しました。

デング熱の症例数のわずかな増加は、7月13日から26日にかけて記録され、15,091件に達しました。この週は、台風クリシング、ダンテ、エモンの影響が感じられた時期でもあります。

この週のデング熱の症例数は、6月29日から7月12日までに記録された14,131件と比較して7%増加しました。

【用語解説】
1. レプトスピラ症:細菌感染症で、主に汚染された水や土壌を介して感染します。
2. ファストレーン:医療機関で迅速に診察を受けられる特別な窓口やサービス。
3. デング熱:蚊を媒介とするウイルス感染症で、発熱や発疹を引き起こします。
4. 台風クリシング、ダンテ、エモン:フィリピンで発生した特定の台風の名前。


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