マニラ、フィリピン — ケソン市のジョイ・ベルモンテ市長は、公共事業道路省(DPWH)に対し、市内で洪水を引き起こしているプロジェクトを早急に撤去するよう要請いたしました。
ベルモンテ市長は、ケソン市地方自治体(QC LGU)に通知せずにタラヤン地区1に建設されたマタラヒブ・クリーク・ポンプステーションを例に挙げました。このDPWHのプロジェクトは、特にこのバランガイ(※地域行政区画)で多くの場所に洪水を引き起こしています。
DPWH-NCRは、プロジェクトの計画と建設においてQC LGUと協力しなかったとされており、これは市のプロジェクト調整条例に違反しています。
ケソン市工学部の調査によれば、マタラヒブ・クリーク・ポンプステーションは「非建築区域」に建設されており、これはウォーターコードおよび水路の緩衝地帯に関する民法に違反しています。構造物がバランガイからサン・ファン川への水の流れを妨げているためです。
QC LGUは、プロジェクトの初期段階でDPWHに注意を促し、インフラ委員会が反対を表明する書簡を送ったものの、DPWHはプロジェクトを継続しました。
実施された水力解析によれば、このプロジェクトが2025年6月に地区1で発生した洪水の原因であるとされています。
また、地元政府はDPWHに対し、プロジェクトの残りの予算2億5千万ペソを、QC排水マスタープランに基づいた容量65,400立方メートルの貯水池の建設に充てるよう勧告しました。
先週の金曜日、ベルモンテ市長はDPWH-NCRと会合を持ち、彼らがコンクリートで覆ったクリーク上に立つポンプステーションの即時撤去について協議しました。
この会議には、市管理者のマイク・アリムルン氏、ACAのアルベルト・キンポ氏、市技師のデール・ペラル弁護士、市法務のカルロ・オーストリア弁護士、DPWH-NCR地域ディレクターのジェラルド・オプレンシア氏、DPWH QC第1工学地区技師のアート・ゴンザレス氏が出席しました。
【用語解説】
1. ケソン市地方自治体(QC LGU): ケソン市の地方自治体を指します。
2. バランガイ: フィリピンの最小の行政区画で、地域コミュニティを指します。
3. DPWH-NCR: フィリピンの公共事業道路省の国家首都圏地域(NCR)部門を指します。
4. ウォーターコード: フィリピンの水資源の管理と保護に関する法律です。
5. 貯水池: 洪水防止や水資源の管理のために水を貯める施設です。
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出典