ニューヨーク・タイムズがニューヨークのバス事故を生き延びたフィリピン人の物語を紹介
ニューヨーク・タイムズは、ニューヨーク州バッファロー近くで発生したツアーバスの事故から軽傷で逃れた38歳のフィリピン人、リチャード・ロブレスさんの苦難を特集しました。この事故では5人が死亡し、数十人が負傷しました。
ロブレスさんは、8月22日金曜日にナイアガラの滝からニューヨーク市へ向かう途中、バッファローの東約30マイルに位置するペンブローク付近の州間高速道路90号線で横転したバスに乗っていた54人の乗客の一人でした。
ニューヨーク・タイムズの特集記事のスクリーンショットには、8月22日の致命的なバス事故を生き延びたフィリピン人、リチャード・ロブレスさんの苦難が描かれています。
「私の考えはバスから降りることだけでした」と彼はタイムズに語り、血や挟まれた乗客、助けを求める叫び声の中、残骸から這い出した様子を説明しました。
何が起こったのか
当局によれば、バスは中央分離帯に向かって進み、午後12時30分頃に横転したようです。運転手はクイーンズ出身の55歳、ビン・シャオさんと特定されましたが、酔っていたとは考えられていません。捜査官たちは、注意散漫が事故の原因であると考えています。
この事故で、インド、中国、ニュージャージーからの旅行者を含む5人の乗客が死亡しました。少なくとも40人がニューヨーク西部の病院で治療を受け、その多くはすでに退院しています。
運営会社であるスタテンアイランドに拠点を置くM&Yツアー社は、業界平均よりやや良い安全記録を持っていますが、過去2年間で9件の違反があったと州の記録は示しています。
ロブレスさんの証言
カタールに住むロブレスさんは、金曜日の夜に治療を受けて退院しました。彼は、他の動揺した乗客と共に近くのホテルに滞在しました。
「とても多くの血。とても多くの傷」と彼はニューヨーク・タイムズの記事で述べています。
アメリカ国家運輸安全委員会は、車両のデータレコーダーを調査中で、約30日後に予備報告を発表する予定です。
【用語解説】
– バランガイ(地区):フィリピンの地方行政区画の最小単位
– LGU(地方自治体):Local Government Unitの略で、地方自治体を指す
– カタール:中東の国で、フィリピン人労働者が多く働いている場所