マニラ、フィリピン — フィリピン国家警察(PNP)の臨時長官であるホセ・メレンシオ・ナルタテス・ジュニア中将は、組織内での新たな人事異動の一環として、ジャン・ファハルド准将をミンダナオに異動させました。
ファハルド氏は、以前のPNP長官ニコラス・トーレ3世将軍のスポークスパーソンを務めていましたが、トーレ氏が85日間の在任期間を経て解任された後、ナルタテス氏がミンダナオに配置されたリゴドン(※大規模な人事異動)に関連して、職を解かれました。
しかしながら、この人事異動は、内務地方自治省のジョンビック・レムラ長官がNAPOLCOM(※国家警察委員会)の議長として、事前に相談を受けていなかったとして変更され、ナルタテス氏が臨時PNP長官に任命されました。
ファハルド氏は、以前のPNP長官であるベンジャミン・アコルダ退役将軍、ロメル・フランシスコ・マービル氏、そして現在休暇中のトーレ氏のスポークスパーソンを務めていました。
ナルタテス氏が9月6日付で発行した命令に基づき、ファハルド氏は会計部長官としての職を解かれ、代わりにメジャー・ジェネラル・ウェストリムンド・オビンク氏が就任しました。オビンク氏は、ナルタテス氏と同じフィリピン陸軍士官学校1992年卒業生です。
ナルタテス氏は以前、ファハルド氏をPNPのスポークスパーソンから解任し、ランドルフ・トゥアーニョ准将をその職に任命しました。ミンダナオでのポジションは、PNP内部では「カンクンガン(※左遷先)」と見なされています。
【用語解説】
– リゴドン: フィリピンにおける大規模な人事異動を指す用語。
– NAPOLCOM: 国家警察委員会の略称で、フィリピンの警察組織を監督する機関。
– カンクンガン: フィリピンで左遷先や閑職を指す俗語。