「それは愛でした」:セブ地震で家族を救った娘を悼む家族
2025年10月3日 – 午前7時
フィリピン、セブのボゴで、地震の犠牲者のための通夜で、マグニチュード6.9の地震で亡くなった17歳のレディ・ジェーン・イタンの棺の前で、彼女の叔母が悲しみに暮れています。
ジュビー・イタンの前には11の棺が並んでいました。これらはすべて、フィリピン中部で火曜日に発生したマグニチュード6.9の強力な地震によって引き起こされた地滑りの犠牲者です。
その中には、家族を救うために命を落とした17歳の娘、レディ・ジェーンがいました。彼女は、セブ島沖で発生した地震で亡くなった少なくとも72人のうちの一人です。
レディ・ジェーンは、落ちてくる瓦礫から家族を守るために、自らの体を投げ出しました。
その直後、彼女は地滑りで家が部分的に埋まった際に、頭を致命的に打たれました。
「それは愛でした。彼女は母親や兄弟姉妹、家族を守りました」と、ジュビー・イタンは木曜日に仮設のテントの下で行われた葬儀で、娘の棺を見つめながら赤ちゃんを抱えて言いました。
彼女の赤ちゃんは軽い打撲で済みましたが、夫のシルベストレは頭と足に怪我を負いました。
「彼女が私たちを救ってくれました。彼女のおかげで私たちは生き延びましたが、彼女が亡くなりました」と彼は言いました。
木曜日に被害の大きかったボゴ市を訪問したフィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、被災者に対して財政的支援と、避難を余儀なくされた数千の家族に食料と水を提供することを約束しました。
「私たちは彼女のために祈りました」とジュビー・イタンは娘について語りました。「ただ祈って、神に委ねるだけです。」
【用語解説】
– バランガイ(地区):フィリピンの最小の行政区画で、地域社会の基礎単位です。
– LGU(地方自治体):地方政府単位を指し、フィリピンの地方行政を担当します。
– マグニチュード:地震の規模を示す指標で、地震のエネルギーの大きさを表します。