マニラの水道大手メイニラッド、IPO準備開始

マニラの水道事業者であるマイニラッド・ウォーター・サービス社は、フィリピン証券取引所および企業規制当局に対し、株式公開(IPO)のための予備目論見書を提出したと発表しました。これにより、今年最大の上場となる可能性がある計画に一歩近づきました。

マイニラッドのラモンシト・フェルナンデス社長兼CEOは声明で、「予備目論見書の提出は、安全で持続可能かつ信頼性の高い水および廃水サービスを提供するという使命におけるもう一つのステップです」と述べました。

同社の声明では、IPOでどれだけの資金を調達する予定かについては言及されていませんが、ロイターは1月に、マイニラッドがモルガン・スタンレーやUBSなどの銀行を雇い、フィリピンで5億ドル以上のIPOを支援する計画であると報じました。

同社は当初、7月のデビューを目指していましたが、その後、上場を延期し、まず10月、次に11月7日までには行う予定であると、同社のウェブサイトでの開示情報によれば述べています。

マイニラッドは、メトロ・パシフィック・インベストメンツ、DMCIホールディングス、日本の丸紅が大部分を所有しており、メトロ・マニラの西部地区とカビテ州にサービスを提供しています。

予備目論見書によれば、IPOの収益は、水および廃水プロジェクト、ネットワークの拡張、システムのアップグレードに充てられる予定です。

【用語解説】

– マイニラッド:フィリピンの水道事業者で、メトロ・マニラの西部地区とカビテ州にサービスを提供しています。
– IPO(株式公開):企業が初めて株式を一般に公開し、資金を調達すること。
– メトロ・パシフィック・インベストメンツ:フィリピンの大手インフラ投資会社で、マイニラッドの主要株主の一つです。


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