偽弁護士逮捕!5百万ペソ詐欺未遂の結末とは

当局、裁判所の決定と引き換えに500万ペソを要求した偽弁護士を逮捕

タルラック市で、偽の弁護士が被害者から有利な裁判所の決定と引き換えに500万ペソを要求したとして逮捕されました。

国家捜査局(NBI)は、容疑者をジェニー・マカナス・サパドと特定し、彼女は「シエラ・カスティーヨ」や「アンジェル・ロハス・イ・ソテロ」という別名でも活動していたとしています。

訴状によれば、サパドは弁護士を装い、土地紛争の裁判で有利な判決を約束しました。彼女はその行為を信じさせるために、偽の領収書や、タルラックおよびカミリングの地方裁判所の判事と書記官の署名があるように見せかけた偽造文書を提示しました。

しかし、NBIの初期調査により、サパドが登録された弁護士ではないことが判明しました。彼女の名前は最高裁判所の弁護士登録室やフィリピン弁護士会の記録にはありませんでした。これにより、彼女が弁護士業務を行う権限がないことが確認されました。

詐欺を確認した後、NBIはおとり捜査を実施しました。容疑者と被害者の会合は当初、タルラックの司法庁で予定されていましたが、サパドによって市内のファストフード店に変更されました。そこでNBIの捜査官が彼女を無事に逮捕しました。

サパドは現在、2012年サイバー犯罪防止法に基づく公文書偽造を通じた組織的詐欺の罪に問われています。また、権限の不正行使と架空の名前の使用に関する改正刑法第177条および第178条の違反でも起訴される予定です。

この逮捕は、弁護士を名乗る人物の身元や資格を常に確認し、同様の詐欺の被害に遭わないようにするための警鐘となっています。

【用語解説】
– サイバー犯罪防止法: 2012年に制定されたフィリピンの法律で、インターネットを利用した犯罪行為を取り締まることを目的としています。


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