PCG、西フィリピン海での巡回を擁護 バルザガ議員の爆発的な非難に反論
フィリピン沿岸警備隊(PCG)は、カビテ州のキコ・バルザガ議員が同機関を汚職で非難し、廃止を求めたことに対し、強く反論しました。この発言は政治界や海事界で物議を醸しています。
PCGは、カビテ州代表のキコ・バルザガ議員による汚職の非難と廃止要求を強く否定し、議員の発言を根拠のない誤解を招くものであると述べました。
報道によれば、バルザガ議員は親中派とされるドゥテルテ家と連携しているとされ、最近PCGを「最も汚職の多い」機関の一つと非難し、廃止すべきだと主張しました。
この議員の発言は、パンフィロ・ラクソン上院議員によって公然と批判され、バルザガ議員を「狂った猫」や「迷惑な犬」と呼びました。
これに対し、PCGのスポークスマンであるジェイ・タリエラ准将は、西フィリピン海(WPS)での同機関の活動を擁護し、その存在が重要な目的を果たしていると強調しました。
「PCGのWPSでの存在は挑発行為ではありません」とタリエラ准将は述べました。「我々の巡回と活動は、中国の違法行為の常態化を防ぎ、漁師を嫌がらせから守り、国際規範の違反を暴露します。」
一方、PCGのスポークスパーソンであるノエミ・カヤビヤブ大尉は、対話に対するオープンな姿勢を示し、バルザガ議員や他の議会関係者との建設的な議論が誤解を解消し、海事の安全と保安に向けた協力を強化するのに役立つと提案しました。
バルザガ議員はまた、PCG予備役で名誉副提督と後提督の地位を持つレイテ州代表のマーティン・ロムアルデス氏と貧困緩和担当大統領顧問のラリー・ガドン氏の任命を疑問視しました。しかし、カヤビヤブ大尉はこれらの地位が純粋に儀礼的なものであると明言しました。彼女は、補助メンバーは「現役のPCG将校ではなく、その名誉階級は権限や報酬を伴わない」と強調しました。
PCGは、西フィリピン海での緊張が高まる中、透明性、説明責任、国家安全保障へのコミットメントを再確認しました。同機関は、国の主権を守り、フィリピンの漁師の安全を確保することに焦点を当てており、これは政治的な対立ではなく、国益に沿った目標であると主張しました。
【用語解説】
– 西フィリピン海(WPS):フィリピンが主権を主張する南シナ海の一部。
– フィリピン沿岸警備隊(PCG):フィリピンの海上警備を担当する政府機関。
– バランガイ(地区):フィリピンの最小の行政単位。