台風ティノ直撃もディナガットで葬儀決行

台風ティノによるシグナル3にもかかわらず、ディナガット諸島で家族が埋葬を決行

ディナガット諸島のサンホセでは、台風ティノによるシグナル3にもかかわらず、数名の住民が埋葬式を行いました。

フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)によりますと、月曜日の早朝に勢力を増した台風ティノは、最後に東サマール州のギワンの東南東約285キロメートルの地点で確認されました。

この台風は時速25キロメートルで西南西に進んでおり、最大持続風速は時速120キロメートル、突風は最大時速150キロメートルに達しています。

PAGASAによれば、強風から台風の勢力にかけての風が台風の中心から最大300キロメートルまで広がっているとのことです。台風はその勢力を維持しながらビサヤ諸島とミンダナオ島の一部を横断し、11月6日(木)朝までにフィリピンの責任区域を抜けると予想されています。

短い動画はすぐに話題となり、ネットユーザーからは家族の安全を心配する声や、最期の別れを果たそうとする決意を称賛する声が寄せられました。

近隣の住民が強風の中で墓地での埋葬を手伝う様子が見られました。危険にもかかわらず、家族は愛する人の最期の安息の地を敬うことに集中しているようでした。

地元当局は、台風ティノが陸地に近づく中、住民に警戒を怠らず安全を最優先にするよう引き続き注意を呼びかけています。PAGASAは、台風の進行に伴い、ビサヤ諸島とミンダナオ島の一部でシグナル4が発令される可能性があると警告しています。

強風と不確実性に直面しても、地域社会の愛と故人への敬意の精神は揺るぎませんでした。

【用語解説】
– PAGASA(フィリピン大気地球物理天文局):フィリピンの気象、地球物理学、天文学に関する政府機関。
– シグナル3:フィリピンでの台風警報の一つで、強風や暴風雨の可能性が高いことを示します。
– ビサヤ諸島:フィリピン中部に位置する諸島で、主要な島々にはセブ島、レイテ島、パナイ島などがあります。


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