台風救助の英雄に奨学金、リロアン町が支援

リロアン町、台風ティノの洪水から人々を救助した少年に奨学金を授与

バランガイ・ジュバイ、リロアンで、台風ティノ(国際名:カルマエギ)の襲来中に約50人を急流から救助した少年が、その勇敢さを称えられ、全額奨学金を授与されました。

セブ州のリロアン町は、15歳のジェイボイ・マグダダロさんに対し、「ティノ」の豪雨による洪水から約50人を救助した「英雄的行為」を認め、奨学金を授与しました。

報道によれば、ジェイボイさんは小さなボートに洪水の被害者を一人ずつ乗せ、地区内の安全な場所まで運んだとのことです。

彼はその時、増水する洪水と激しい雨に立ち向かいながら、一日中かけて人々を救助しました。

「水が強くても、人々の叫び声が聞こえたので、助けようとしました」とジェイボイさんはインタビューで語りました。

その見返りとして、彼の町は大学までの全額奨学金を授与し、彼が選択するどのコースでも学べるようにしました。

報道によれば、この奨学金はすべての学費をカバーし、月額3,000ペソの手当も含まれています。

セブ州は「ティノ」によって最も被害を受けた地域の一つで、少なくとも232人の命が奪われ、いくつかのコミュニティが避難を余儀なくされました。

台風は広範囲にわたる深刻な洪水を引き起こし、コトコト川の氾濫などをもたらしました。

国家気象局PAGASAの報告によれば、セブでの降雨量は20年に一度の確率を超え、毎年5%の確率でこのような極端な降雨が発生する可能性があるとされています。

PAGASAは、激しい雨の多くが「ティノ」が南レイテ州シラゴに上陸した後に降ったと付け加えました。

【用語解説】

– バランガイ(地区):フィリピンの最小行政単位で、村や町内会に相当します。
– PAGASA(フィリピン大気地球物理天文局):フィリピンの国家気象局で、天気予報や気象警報を発表します。
– セブ州:フィリピンのビサヤ地方に位置する州で、観光地としても知られています。


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