マリキナ川が警戒レベル2、低地住民に避難勧告

マリキナ川 – 7月21日月曜日の午後、マリキナ川は16.4メートルに達し、第2警報レベルを超えました。これは事前避難を促すものです。

7月21日月曜日の午後、Sto. Niño水位測定ステーションはマリキナ川の第2警報レベルを記録しました。これは、台風クリシング(国際名ウィファ)と強化された南西モンスーンがメトロマニラを襲い続けているために発生しました。

マリキナ市広報局によると、午後4時40分時点で水位は16.40メートルに達しました。このため、当局は低地や川の近くに住む住民に対し、指定されたバランガイ(※)避難センターへの避難を勧告しました。

マリキナの洪水警報システムでは、第1警報は15メートル、第2警報は16メートル、第3警報は18メートルで、高リスク地域では強制避難が必要となります。

一方、パシグ市でも月曜日に赤色警報が発令されました。これは、南西モンスーンの激しい雨によりワワダム(※)が溢れたためです。ワワダムの臨界水位は海抜135メートルに設定されており、ワワダムが溢れるとマリキナ川も必然的に増水します。

マリキナ川はパシグ川の最大の支流であり、マニラ湾に流れ込みます。このため、ワワダムが溢れると市に影響が及びます。

モンタルバン市のロニー・エヴァンジェリスタ市長はビデオで、状況が改善しない場合、危険地域に住む住民に対して強制避難を実施すると述べました。

DOST-PAGASAの最新情報によると、午後5時時点でワワダムの水位は溢れレベルを超えています。

国は依然として南西モンスーンの影響を受けていますが、低気圧(LPA)がルソン南東部の東とカガヤンのカラヤン東にそれぞれ確認されています。

【用語解説】

– バランガイ(※): フィリピンの最小行政単位で、日本の町内会や自治会に相当します。
– ワワダム(※): フィリピンのリサール州にあるダムで、洪水調整や水供給に利用されています。