レガスピ市、アルバイ州、フィリピン — ハバガット(※)と台風ダンテ(※)、エモン(※)の影響で強い雨が降り続いているため、レガスピのリニョンヒルPhivolcs(フィリピン火山地震研究所)観測所は、マヨン山周辺のバランガイ(※)の住民に対し、火山灰、砂、小石から大きな岩石までを含むラハール(※)の流出の可能性について厳重な警告を発しました。
Phivolcsレガスピ市の常駐火山学者デボラ・フェルナンデス氏によると、住民は強い警戒が必要であり、強い降雨が続く場合、火山性堆積物の流れ、すなわちラハールや泥流が火山の河川や谷を流れる可能性があると述べています。
特に、侵食されやすい火山性物質が流れ出す恐れがあり、これには2018年と2023年のマヨン山の噴火で蓄積された火砕流堆積物、地元で「ウソン(※)」と呼ばれるものが含まれます。
フェルナンデス氏は、2023年の噴火では約5000万立方メートルの物質が噴出し、2018年の噴火では6500万立方メートルに達したと推定しています。
雨が降り続けば、これらの堆積物の半分が流れ出す可能性があるとされています。
住民に対しては、ダラガ町のBrgy.ミイシ、カマリグのビナアン、アノリン、Brgy.キランガイ、ギノバタンのマニニラ、マサラワグ、ムラドブカド、リガオ市のBrgy.ナシシ、レガスピ市のBrgy.マビニト、マタナグ、レガスピ市のいくつかのバランガイ、Sto.ドミンゴ町のBrgy.リドン、バスドチャネル、マリリポット町のブルワンチャネルにあるいくつかのバランガイが警戒されています。
【用語解説】
– ハバガット(※): フィリピンで南西モンスーンを指す言葉で、雨季に多くの雨をもたらす。
– 台風ダンテ(※): フィリピンでの台風の名前。
– 台風エモン(※): フィリピンでの台風の名前。
– バランガイ(※): フィリピンの最小行政区画。
– ラハール(※): 火山の斜面を流れる泥流で、火山灰や岩石を含む。
– ウソン(※): 火砕流堆積物の地元での呼び名。