中国人「アリス・グオ」、NBIに告発される

マニラ、フィリピン — 国家捜査局(NBI)は、フィリピンで事業を展開し、フィリピン人を装っていた中国国籍の女性「アリス・グオ(Alice Guo)」を逮捕し、移民局(BI)と共に複数の訴訟を起こしました。

タギッグ市検察庁に提出された訴訟は、移民法違反(フィリピン人としての虚偽表示、滞在条件の違反、不適格性)に関するもので、フィリピン人「カシア・パルマ・ポリキット(Cassia Palma Poliquit)」として偽っていた王秀君(Wang Xiujun)に対して行われました。

NBIのハイメ・サンティアゴ局長は、NBIカビテ地区事務所(NBI-CAVIDO)が収集したインテリジェンスレポートの結果、王の逮捕が「アリス・グオ」事件の再現であると報告しました。ポリキットは2025年7月13日に中国広東省からニノイ・アキノ国際空港(NAIA)に到着した際に逮捕されました。

ポリキットがフィリピン国籍を利用してビジネス取引を行い、外務省(DFA)の領事局が認証したフィリピンのパスポートや遅延登録による出生証明書を使用していたことが確認されました。

さらに、証券取引委員会(SEC)から、ポリキットがフィリピン人としていくつかの会社を設立していたことが確認されましたが、特別投資家居住ビザ(SIRV)に基づくと彼女は中国国籍であることが判明しました。

また、NBI指紋鑑定部門は、ポリキットのNBIクリアランスとDFAパスポート申請の指紋を比較・分析し、同一人物であることを確認しました。

【用語解説】

– NBI(国家捜査局): フィリピンの法執行機関で、犯罪捜査を担当します。
– BI(移民局): フィリピンでの移民管理を担当する政府機関です。
– NAIA(ニノイ・アキノ国際空港): フィリピンの首都マニラにある主要な国際空港です。
– DFA(外務省): フィリピンの外交関係を管理する政府機関です。
– SEC(証券取引委員会): フィリピンでの証券取引を監督する政府機関です。
– SIRV(特別投資家居住ビザ): フィリピンでの投資家向けの特別な居住ビザです。