ある男性が電線を盗んだとして捕まりましたが、正式な告訴がなかったため、地域奉仕活動を命じられるにとどまりました。
2025年7月28日(月)の早朝、リサール州タイタイのバランガイ・サン・イシドロで、20歳の男性が建設現場から電線を盗む様子がCCTVに捉えられました。正式な告訴がなかったため、バランガイの役員は彼を拘留するのではなく、地域奉仕活動を命じることに決めました。
事件は、ノリ・パスクアル通りとオルティガス・アベニューの角にある建設現場で発生しました。
CCTVの映像には、男性がそのエリアを何度も行き来し、電線に手が届くように何かを足場にしている様子が映っていました。彼はその後、建設現場から電線を引き抜いていました。
「パアリギッド・アリギッド、パバリク・バリク、CCTVで見たところ、彼は何かを足場にして、手が届かないので登っていました。それから建設現場からワイヤーを引き抜きました」とバランガイ・サン・イシドロの臨時責任者であるドミナドール・ペニャランダ氏は述べました。
バランガイの役員はCCTVカメラを監視している際に不審な動きを発見し、すぐに現場に駆けつけて男性を現行犯で捕えました。逮捕後、彼がリサール州カインタ出身で、スクラップ素材を集めて販売することで生計を立てていることが判明しました。
建設現場の管理者が告訴しなかったため、容疑者は警察署に連行されることはありませんでした。その代わりに、バランガイは彼に地域奉仕活動を命じ、不正行為を償うためにその周辺を清掃させました。
バランガイによると、告訴がない場合はこれが通常の対応方法です。しかし、誰かが正式に事件を報告した場合には、適切な法的措置を講じます。
【用語解説】
– バランガイ(※):フィリピンの最小行政区画で、日本の町内会に相当する。
– パアリギッド・アリギッド(※):フィリピンのタガログ語で「うろうろする」という意味。
– パバリク・バリク(※):フィリピンのタガログ語で「行ったり来たりする」という意味。