ルソンの3つのダムが放水開始

マニラ、フィリピン — 激しい雨とともに、ルソン島の3つのダムが日曜日の朝に水を放出しました。これは台風クリシング(Crising)と、さらに強まったハバガット(※)による大雨の影響です。

台風クリシングはフィリピン領域(PAR)をすでに抜けましたが、ハバガットの影響で国内の様々な地域で引き続き強い雨が降っています。

PAGASAによると、ブラカンのイポダムは午前8時に1.0メートルのゲートを開け、毎秒112.50立方メートルの水を放出しました。

ダムの貯水池水位(RWL)は日曜日(7月20日)の午前8時に100.50メートルで、101.10メートルのスピリングレベルに近づいています。

一方、ベンゲットのアンブクラオダムも午前8時に0.3メートルのゲートを開け、毎秒78.74立方メートルの水を放出しました。RWLは751.78メートルで、752メートルのスピリングレベルに近づいています。

同じくベンゲットのビンガダムは、1.00メートルの2つのゲートを開け、毎秒161.57立方メートルの水を放出しました。

現在、台風クリシングはフィリピン領域(PAR)を抜けたものの、ハバガットによる強い雨が続いているため、PAGASAはダムの水位を引き続き監視しています。

【用語解説】

– ハバガット(Habagat): フィリピンにおける南西モンスーンのことで、雨季に多くの雨をもたらす風を指します。
– フィリピン領域(PAR): フィリピンの気象観測範囲を指し、台風や気象現象の監視対象となる地域です。