フィリピン発の防災アプリ「Alerto PH」登場

DRRM(防災管理局)は、フィリピン人発明家が開発した新しい災害用モバイルアプリ「アレルトPH」を発表しました。

フィリピン人の革新者が開発したこの新しいモバイルアプリ「アレルトPH」は、災害時に人々が情報を得て安全を確保するために設計されています。このアプリは、火災、洪水、地震、盗難などの緊急事態において、リアルタイムで警報や通知を送信することを目的としています。

このアプリの考案者であるクリスティーナ・マカライグ氏は、科学技術省(DOST)、情報通信技術省(DICT)、およびグローバルAIクラウドサービスプロバイダーであるトゥヤスマートと密接に協力しました。

「アレルトPH」は、煙探知器、ガス警報、火災警報、洪水センサー、さらにはCCTVなどの安全装置に接続することができます。危険が検知されると、アプリは自動的に物件の所有者と最寄りの緊急対応者に警報を送信することができ、誰も助けを呼ぶことができない場合でも対応が可能です。

このシステムはまた、AI、リモートセンシング、データ収集ツールを使用して、地方自治体(LGU)が地域内の事故に迅速かつ正確に対応するのを支援します。

クリスティーナ・マカライグ氏は、サント・トマス大学で広告芸術の学位を取得し、優等で卒業しました。彼女は米国で10年間働き、ソフトウェア開発や製品マーケティングの経験を積みました。

その後、彼女はフィリピンに戻り、地方自治体や非営利団体と共に技術プロジェクトに関わりました。最終的に、彼女はテクノロジーを通じてコミュニティが災害に備えるのを支援するスタートアップ企業「ワイヤードフィールド・フィリピンズ株式会社」を設立しました。

ワイヤードフィールドは米国証券取引委員会に登録されており、安全でより強靭なコミュニティを構築することを目指しています。

7月14日から16日にパサイ市で開催されたDOSTの会議で、マカライグ氏は「アレルトPH」の試験運用がケソン市とタガイタイで進行中であることを共有しました。彼らの目標は、2025年末までに少なくとも100の地方自治体にアプリを展開することです。

【用語解説】
1. DRRM(防災管理局) – フィリピンの防災管理を担当する政府機関。
2. アレルトPH – 災害時にリアルタイムで警報を送信するフィリピン発のモバイルアプリ。
3. トゥヤスマート – グローバルAIクラウドサービスプロバイダー。
4. LGU(地方自治体) – フィリピンの地方自治体を指す。
5. ワイヤードフィールド・フィリピンズ株式会社 – 災害に備えるための技術を提供するフィリピンのスタートアップ企業。


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