アルテミスII月面ミッション、アポロ13の地球からの距離記録を更新
2026年4月7日 – 午前7時
アルテミスIIミッションのオリオン宇宙船が地球から最も遠い距離に到達する様子が、2026年4月6日のライブストリーム映像から確認されました。(NASA提供、ロイター経由)
4人のクルーが地球から252,760マイルの距離に到達
宇宙飛行士たちは月を6時間にわたり調査
アルテミスIIミッション、将来の月面着陸に向けた重要なステップ
故アポロ宇宙飛行士ジム・ラヴェル氏がクルーにメッセージを残す
NASAのアルテミスIIミッションの4人の宇宙飛行士は、地球唯一の自然衛星である月のクライマックスとなる6時間のフライバイを開始しました。ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターのミッションコントロール隣にある部屋には、2ダースの月の科学者たちが集まり、宇宙飛行士たちによる月面の観察をリアルタイムで記録しました。
先週フロリダから打ち上げられたオリオンカプセルに乗るアルテミスIIのクルーは、宇宙飛行6日目の朝10時50分(東部標準時、1450 GMT)に、故NASA宇宙飛行士ジム・ラヴェル氏からの録音メッセージで目を覚ましました。ラヴェル氏は冷戦時代のアポロ8号とアポロ13号の月ミッションに参加していました。
「私の古い近所へようこそ」と、昨年97歳で亡くなったラヴェル氏は語りました。「今日は歴史的な日で、忙しいとは思いますが、景色を楽しむことを忘れずに…幸運を祈ります。」
アルテミスの4人の宇宙飛行士は月曜日、1970年にアポロ13号が達成した地球からの最大距離248,000マイル(約400,000キロメートル)を超え、新たな宇宙飛行記録を樹立しました。アポロ13号では、宇宙船の致命的な故障により、ミッションが短縮され、ラヴェル氏と2人のクルーメイトは月の重力を利用して地球へ安全に帰還しました。
同日、アルテミスのクルーであるアメリカの宇宙飛行士リード・ワイズマン氏、ヴィクター・グローバー氏、クリスティーナ・コック氏、そしてカナダの宇宙飛行士ジェレミー・ハンセン氏は、地球から252,755マイル、アポロ13号のクルーが56年間保持していた記録を4,117マイル超える最遠距離に到達する予定でした。
クレーター名付け
アルテミスのクルーメンバーは、公式な名称が付けられていなかった月の地形に仮の新しい名前を付ける時間も過ごしました。
ヒューストンのミッションコントロールへの無線メッセージで、ハンセン氏は、クルーのオリオンカプセルにちなんで「インテグリティ」と名付けることを提案しました。また、地球から時折見える月の遠側と近側の境界にあるクレーターを、2020年にがんで亡くなったワイズマン氏の妻キャロルさんにちなんで命名することを提案しました。
オリオンが月の遠側を航行する際、クルーはその表面を約4,000マイル上空から観察することが期待されていました。これは、遠くにバスケットボール大の地球が見える背景に、月の暗い表面を覆う形での観察となります。
月は地球の周りを回りながら同じ速度で自転しているため、その遠側は常に地球から見えない位置にあります。そのため、アポロのクルーのように月を周回した宇宙飛行士以外は、その表面を直接見ることができた人はほとんどいません。
この節目は、NASAのアルテミス計画の最初の有人試験飛行であるアルテミスIIミッションの約10日間にわたる中での大きなハイライトとなりました。
希少な詳細写真
計画されている数十億ドル規模のアルテミスミッションシリーズは、2028年までに宇宙飛行士を月面に戻し、次の10年で長期的な米国の拠点を築くことを目指しています。これにより、将来の火星ミッションのための実験場としての月基地を構築する計画です。
宇宙飛行士が月面を歩いたのは、1972年のアポロ計画が最後で、これまでその偉業を達成したのは米国だけです。
月曜日の月フライバイでは、クルーは月がNASAのディープスペースネットワークからの通信を遮断したため、暗闇と短時間の通信遮断に陥りました。このネットワークは、NASAがクルーと連絡を取るために使用している世界規模の巨大な無線通信アンテナの集まりです。
フライバイのために、宇宙飛行士たちはオリオンの窓を通して月を撮影するためのプロ用カメラを装備していました。これにより、日の光が月の縁を回り込む様子を示す、希少で科学的に貴重な視点が得られました。
【用語解説】
– オリオン:NASAが開発した次世代の有人宇宙船。将来の月や火星へのミッションに使用される予定。
– アルテミス計画:NASAが進める月探査計画。有人月面着陸を目指し、将来的には火星探査への足がかりとする。
– ディープスペースネットワーク:NASAが運用する地球外の宇宙探査機との通信を行うための巨大なアンテナ群。
