10年逃亡の殺人容疑者、ついに逮捕

マニラ、フィリピン — クリミナル・インベスティゲーション・アンド・ディテクション・グループ(CIDG)は、サマールで殺人と殺人未遂の容疑で指名手配されていたバランガイの会長を逮捕いたしました。

CIDGのクリストファー・アブラハノ局長のオフィスに届いた報告によりますと、2016年11月17日にサマール州カタバログン市の第8司法地域の地方裁判所第29支部によって発行された殺人と殺人未遂の逮捕状に基づき、日曜日の午後10時40分頃、サマール州モーションのバランガイ・サラウの現職会長である「アントニオ」という仮名の人物が逮捕されました。

記録によりますと、事件は2015年5月15日の午前3時にサマール州パラナスのバランガイ・コンセプションで発生しました。

高性能の銃器を用いて、バランガイ会長と他の14人の被告が政府の部隊に銃撃を加え、その結果、フィリピン軍(AFP)の2人の兵士が死亡し、さらに2人が負傷いたしました。

容疑者は10年間、サラウの山岳地帯のバランガイを転々とすることで法の目を逃れておりました。

アブラハノ局長によりますと、CIDGの職員の努力により、ついに容疑者を逮捕することができました。

【用語解説】
1. バランガイ(Barangay): フィリピンの最小行政区画で、日本の町内会に相当します。
2. クリミナル・インベスティゲーション・アンド・ディテクション・グループ(CIDG): フィリピン国家警察の一部門で、犯罪捜査と検挙を担当します。
3. フィリピン軍(AFP): フィリピンの国軍で、陸軍、海軍、空軍から構成されています。


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