日本の是枝裕和監督、AIの役割をカンヌで探る
日本の映画監督、是枝裕和さんが手がけた映画「Sheep in the Box」が、第79回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。5月17日、フランスのカンヌで行われたフォトコールには、作曲家の坂東祐大さんやキャストの綾瀬はるかさん、山本大悟さん、桑木リムさんが参加しました。
もし夫婦が子どもを亡くした場合、その悲しみを和らげるためにAIを使って子どもを再現することは倫理的に許されるのでしょうか。そして、そのAIが慰めるべき家族以外の興味を持つようになったとき、何が起こるのでしょうか。
これらの疑問は、是枝監督がカンヌ映画祭に出品した「Sheep in the Box」で描かれています。この映画は、近未来を舞台に、テクノロジーが遺族を慰める手段を提供する世界を想像しています。
2018年にカンヌ映画祭の最高賞を受賞した是枝監督は、中国の起業家と出会い、故人を模倣するAIシステムを開発していることに触発されたと語りました。この出会いは、倫理的な疑問も引き起こしました。「生きている人が故人の存在を自由に操作することは本当に許されるのでしょうか」と是枝監督は述べました。
批評家たちは概ね懐疑的です。ハリウッド・リポーターは映画の謎めいたタイトルに触れ、「テーマが曖昧」と評し、業界誌のインディワイヤーは「感情的に未熟」と述べました。
「Sheep in the Box」は、5月23日に授与されるカンヌ映画祭の最高賞を競う22本の映画の一つです。
【用語解説】
– カンヌ国際映画祭:フランスのカンヌで毎年5月に開催される国際映画祭で、世界で最も権威ある映画祭の一つ。