マニラ、フィリピン発 — フィリピンの当局者は、ASEAN(東南アジア諸国連合)内での違法取引の脅威に対抗するための協力を呼びかけております。
専門家によりますと、ASEANの開かれた国境、不均一な法執行能力、そして異なる規制が、地域を違法な活動に対して脆弱にしているとのことです。
「東南アジアにおける違法取引との闘い」と題されたブリーフィングが、タギッグ市のシャングリ・ラ ザ フォート マニラでフィナンシャル・タイムズにより開催されました。この場で、DILG(内務自治省)の平和と秩序担当次官ネスター・サナレス氏は、違法取引が経済だけでなく、人々の安全と福祉に対する脅威でもあると述べました。
サナレス氏によれば、フィリピンでは、フィリピン国家警察(PNP)、国家情報調整局、そして地元のバランガイ(※地域行政単位)との強固な連携が早期警戒システムとして機能しているとのことです。
また、内国歳入庁(BIR)のロメオ・ルマグイ・ジュニア長官は、政府機関と市民の共同の努力が違法取引が続くかどうかを決定すると強調しました。
ルマグイ氏によると、過去2年間でBIRは、違法取引タスクフォースのような複数の機関によるタスクフォースを設立し、税関局、PNP、国家捜査局、その他の重要なパートナーからの代表を集め、協調的かつ情報に基づく作戦を展開しているとのことです。
【用語解説】
1. ASEAN(東南アジア諸国連合) – 東南アジア地域の経済的、政治的、文化的な協力を促進するための国際組織。
2. DILG(内務自治省) – フィリピンの地方自治体や内務に関する行政を担当する政府機関。
3. バランガイ – フィリピンにおける最小の行政単位で、地域の基礎的な自治体。
4. PNP(フィリピン国家警察) – フィリピンの国家警察機関。
5. BIR(内国歳入庁) – フィリピンの税務行政を担当する政府機関。
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出典