マニラ、フィリピン発 — フィリピン麻薬取締局(PDEA)の調査によりますと、ケソン市とパラワンで別々の事件で数名が痙攣を起こした原因は、「トゥクラウ」と呼ばれるタバコに混入された危険な化学物質であり、これを吸引すると命に関わる可能性があることが判明しました。
PDEAが実施した検査によれば、サンプルには合成カンナビノイドが含まれており、これはマリファナに含まれる天然のカンナビノイドを模倣した化学物質で、2002年危険薬物法の下で禁止されています。PDEAのスポークスマン、ジョセフ・カルルット氏によると、この合成カンナビノイドが「トゥクラウ」を吸引した人々の痙攣や発作の原因であるとされています。
「その特定のカンナビノイドのスペクトルは、てんかんを引き起こす可能性があり、文献でも確認されています。死に至る可能性もあります」とカルルット氏は述べました。「トゥクラウ」または「ブラックシガレット」として知られるこのタバコは、北ベトナムの「トゥオックラオ」から来ており、通常のタバコの0.6-3.0%に比べて9%と、より強いニコチンを含んでいます。公式によれば、「トゥクラウ」には適切な使用方法があり、通常の喫煙方法ではありません。
PDEAは、合成カンナビノイドに関する規制を発表する危険薬物委員会に提出する報告のため、民間の研究所で行われた同様のサンプルの検査結果を待っています。
一方、8月6日水曜日にタギッグ市警察署が報告した別の「トゥクラウ」吸引事件では、16歳の少年がライディング・イン・タンデム(※二人乗りのバイク)に近づかれ、「トゥクラウ」を吸引させられた後、痙攣、錯乱、泣き叫ぶ様子が動画で拡散されました。この少年は道路で倒れ、病院に搬送されました。
【用語解説】
1. トゥクラウ: ベトナムの「トゥオックラオ」から来た強いニコチンを含むタバコ。
2. 合成カンナビノイド: マリファナに含まれる天然のカンナビノイドを模倣した化学物質。
3. 危険薬物法: 2002年に制定されたフィリピンの法律で、特定の薬物の使用を禁止。
4. ライディング・イン・タンデム: 二人乗りのバイク。
5. 危険薬物委員会: フィリピンで薬物に関する規制を行う機関。
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