ダクトテープ看板で脚光浴びる警備員

日本の警備員、ダクトテープ看板のデザイナーとして名声を得る

東京・新宿駅東口で、自作のダクトテープ看板と共にポーズをとる警備員の佐藤修悦さん(2026年5月1日撮影)。彼の手作りの看板は広く認知されています。

駅の改修中に乗客を助けるために始めた看板作り

任天堂、サントリー、ナイキからの依頼も受ける

彼の看板の書体は「修悦体」として命名される

日本で最も需要の高いグラフィックデザイナーの一人は、流行に敏感な若者でも、専門的に訓練を受けたアーティストでもありません。彼は東京の駅で夜勤をしている70代の警備員です。

佐藤修悦さんは、2004年に新宿駅が改修工事を行っている間に、混雑した迷路のような駅を利用者がうまく移動できるよう手助けを求められたときに、隠れた情熱を見つけました。

彼の解決策はダクトテープで看板を作り、駅の壁に様々な電車の路線や出口などの案内を掲示することでした。彼はその作業を愛し、その結果は効果的で、駅長からさらに多くの依頼を受けました。

「警備員に看板やポスターを作らせるなんて誰も考えないでしょう。だからこそ、依頼されたときは全力を尽くさずにはいられません」と、明るい黄色の作業服を身にまとった72歳の彼は語りました。

看板が増えるにつれ、目の肥えた人々がそれに気付きました。やがて、佐藤さんは日本中から映画ポスターや博物館の看板の文字を作る依頼を受けるようになりました。彼は任天堂やサントリーといった企業の仕事も手掛けました。

昨年、彼は日本サインデザイン協会のプラチナ賞を受賞しました。彼の名前にちなんで「修悦体」と名付けられた独自の書体は、通勤者の苛立ちを和らげるよう丸みを帯びたデザインが特徴です。

佐藤さんの最新プロジェクトの一つは、先月新宿のショッピング地区にオープンしたナイキの新しい実店舗のロゴデザインに携わることです。

スポーツ用品大手に雇われたグラフィックデザイナーの佐々木俊さんは、新宿を思わせるロゴを考案するよう依頼されたとき、すぐに佐藤さんを思い浮かべたと述べました。

「彼のクールで力強い文字に圧倒されました」と佐々木さんは言いました。「彼は驚くほどの情熱、創造への強い欲求にあふれています。」

彼の作品が人気を博している一方で、佐藤さんは看板作りに没頭するあまり、食事や睡眠を忘れることもありますが、料金を決めず、報酬は依頼主に任せています。彼は作業中の食事提供と交通費、そしてデザインをダクトテープのみで作ることを理解してもらうことを求めるだけです。

「新宿では駅長から感謝状とシャンプーセットをもらったと思います」と佐藤さんは言いました。他の駅長からは新しい靴下をもらいました。

「それには思わず笑ってしまいましたが、私にとってはただ楽しいことで、人々が喜んでくれるならそれで十分です。」

【用語解説】

– 修悦体: 佐藤修悦さんがダクトテープで作った独自の書体で、丸みを帯びたデザインが特徴。


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