フィリピン大統領、中国にロケット通知を要請

フィリピンのボンボン・マルコス大統領は、中国に対し、ロケット試験を行う際にはフィリピンに事前通知を行うよう求めました。

メディアとのインタビューで、ボンボン・マルコス大統領は、中国のロケットの破片がフィリピンの海域に落下した最近の事態について特に懸念はないと述べました。しかし、中国に対してロケット試験を行う前に事前に知らせるよう要請しました。

「私が北京を訪れた際、習主席に『私たちはあなた方のロケットに興味はありません。ただ、どこに落ちるか教えていただければ、回収して返却します』と伝えたことを覚えています。それが私の中国への提案です」と大統領はメディアに語りました。

大統領は、フィリピンがロケットを保持することには興味がないことを強調しました。破片を回収して中国に返却することさえもいとわないと述べました。

マルコス大統領が強調したのは、ロケットの軌道を事前に知ることができるようにすることです。8月4日、中国のロケットの一部が試験発射後にフィリピンの海域に落下しました。この件について、フィリピン外務省は懸念を表明しました。今週初め、フィリピン政府は民間人に危険を及ぼす可能性のある海上のロケット破片を回収するためにいくつかの資産を派遣しました。

これが初めてのことではありませんが、今回のロケット破片の落下で法律が違反されたわけではありません。幸いなことに、犠牲者は出ていません。

大統領はさらに、「犠牲者は出ていません…良かったことは、犠牲者がいなかったことです。誰も被害を受けていません。問題も起きていません」と述べました。

フィリピンスペースエージェンシーとフィリピン沿岸警備隊は、中国の海南国際商業発射センターから打ち上げられた長征12号ロケットの破片が国内の特定の地域に落下する可能性があるとして、国民に「警戒を続ける」よう呼びかけました。

【用語解説】
1. ボンボン・マルコス – フィリピンの現職大統領。
2. 長征12号ロケット – 中国のロケットシリーズの一つ。
3. 海南国際商業発射センター – 中国海南省にあるロケット発射施設。


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