家事労働者も支援対象に!4Ps拡大計画

フィリピン社会福祉開発省(DSWD)は、パンタウィド・パミリャン・ピリピーノ・プログラム(4Ps)の受益者に家政婦や清掃員を含めることを検討しています。

DSWDの広報担当者アイリーン・ドゥムラオ氏によれば、この提案は17年間続いている4Psを強化するための計画の一環です。この動きは、プログラムの基準を満たす低所得労働者により多くの支援を届けることを目的としています。

応募資格を得るためには、月収が貧困線以下の約8,000ペソであり、生後から18歳までの学校に通う子どもがいることが必要です。このプログラムの目標は、家族が基本的な生活必需品を満たしつつ、子どもの教育を確保するための財政的支援を提供することです。

DSWDは、元DSWD長官で現在は上院議員のアーウィン・トゥルフォ氏が提案した、条件付き現金給付から一度限りの大規模な生計支援への移行といった、他の改善策にも前向きです。

トゥルフォ氏は、このアプローチが家族が小規模ビジネスを始めたり、持続可能な収入源を見つけたりするのを助け、月々の手当だけに頼らないようにする可能性があると提案しました。

2025年7月現在、全国で約300万人の4Psの受益者が活動しています。フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領の政権下で、約140万世帯がプログラムから「卒業」しました。

ソーシャルワーカーは、これらの家族が自立し、政府の支援を必要としなくなったと判断しました。

家政婦や清掃員を含めることで、DSWDは不安定な収入に直面し、正式な支援を受ける機会が少ない労働者に4Psの恩恵を拡大することを目指しています。

また、4Psプログラムは児童労働者の数を減少させるのに役立っているとされています。

この計画された強化は、貧困に苦しむフィリピンの家族の変化する現実とニーズに対応するために、プログラムを進化させるというDSWDのコミットメントを反映しています。

【用語解説】
1. パンタウィド・パミリャン・ピリピーノ・プログラム(4Ps):フィリピン政府が実施する条件付き現金給付プログラム。貧困家庭に対して、教育や健康に関する条件を満たすことで現金を支給する。
2. フェルディナンド・マルコス・ジュニア:フィリピンの現職大統領(記事執筆時点)。
3. アーウィン・トゥルフォ:元フィリピン社会福祉開発省長官で、現在は上院議員。


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