フィリピン警察、子ども兵士の勧誘を捜査開始

マニラ、フィリピン発 — フィリピン国家警察(PNP)のニコラス・トーレ三世長官は、ダウラ・イスラミヤ・マウテ・グループ(DI-MG)による「子供兵士」の勧誘について調査を開始いたしました。これは、ラナオ・デル・スルでの作戦において、同グループの3名のメンバーが死亡し、3名の未成年者が逮捕されたことを受けたものです。

トーレ長官によりますと、テロリストがどのようにして未成年者を自分たちのグループに参加させるように説得しているのか、そのシステムを明らかにしたいと考えております。

「これまでのところ、マウテの常套手段として、子供兵士の勧誘が行われてきました。なぜなら、現場での戦闘において、我々の部隊は当然のことながら、子供を相手にするときには異なる視点を持つからです。したがって、これはマウテの忌まわしい行為です」とトーレ長官は述べました。

また、トーレ長官は、今回の事件について市民が心配する必要はないとし、状況は制御下にあると強調しました。

彼によれば、グループには2017年にマラウィ市で行ったような大規模な攻撃を再び行う能力はもうないとのことです。

さらに、このグループは地域社会の平和を破壊し、自分たちの個人的な利益を優先する以外の目的を持っていないとも述べました。

法執行作戦に加えて、学校や地方自治体を含む内部治安作戦も進行中であり、グループの勧誘活動を主導している人物を特定することを目指しています。

【用語解説】
1. ダウラ・イスラミヤ・マウテ・グループ(DI-MG): フィリピン南部で活動するイスラム過激派グループ。
2. マラウィ市: フィリピン南部に位置する都市で、2017年に大規模な武力紛争が発生した場所。
3. 子供兵士: 戦闘に参加するために勧誘された未成年者。
4. ラナオ・デル・スル: フィリピン南部の州で、マウテ・グループの活動が報告されている地域。
5. フィリピン国家警察(PNP): フィリピンの国家警察組織で、国内の治安維持を担当。


出典