マニラ、フィリピン発 — 5月に強盗に遭い殺害されたトランスポーテーション・ネットワーク・ビークル・サービス(TNVS)ドライバーのレイモンド・カブレラさんの遺体が、3か月後に発見されました。
カブレラさんの遺体が発見されたのは、24歳、30歳、33歳のトンド、マニラの住民である3人の容疑者が出頭したことがきっかけです。このうち2人は兄弟です。
容疑者たちは、国家捜査局(NBI)と共にヌエヴァ・エシハ州サラゴサ市のバランガイ・バティタンを訪れ、そこでカブレラさんの遺体を発見しました。遺体はすでに腐敗が進んでいました。
容疑者たちは木曜日の夜、マニラ市長フランシスコ「イスコ・モレノ」ドマゴソ氏に出頭しました。彼らは犯罪を認め、被害者の家族に謝罪を求めています。
捜査によれば、容疑者たちはパラニャーケで被害者の車に乗り込み、カビテ州モリノまで送るよう依頼しました。しかし、実際にはカビテ州内をぐるぐると回りながら、すでに犯罪を実行していたことが判明しました。
被害者の車のダッシュカムには、被害者が運転していない様子が記録されており、容疑者たちが被害者を殺害した際の会話も聞こえます。
被害者が殺害された後、遺体はバランガイ・バティタンに運ばれ、車はバレンズエラ市に放置されました。
容疑者たちは最初に自分たちのバランガイのリーダーと、第2区議会議員アウィ・シア氏に出頭し、マニラ警察地区と北部警察地区の協力を得ました。
ドマゴソ氏は容疑者たちを国家捜査局(NBI)に引き渡しました。
「今、事件が解決されて嬉しく思います。被害者の家族に心からお悔やみ申し上げます。私たちの小さな力ではありますが、被害者の家族に正義を届けるための架け橋となれればと思います」とドマゴソ氏は述べました。
容疑者たちは、すべてが事故だったとし、被害者の家族に謝罪を求めています。
【用語解説】
– トランスポーテーション・ネットワーク・ビークル・サービス(TNVS):フィリピンで提供されている、アプリを通じて車を呼び出し、移動するサービスのことです。UberやGrabなどがこれに該当します。
– バランガイ:フィリピンの最小行政単位で、日本の町内会や自治会に相当します。
– 国家捜査局(NBI):フィリピンの法執行機関で、犯罪捜査を専門とする政府機関です。
– フランシスコ「イスコ・モレノ」ドマゴソ:マニラ市の市長で、政治家として知られています。
– ダッシュカム:車両に取り付けられたカメラで、運転中の映像を記録する装置です。