フィリピン米価上昇、6地域で影響拡大

マニラ、フィリピン発 — フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領が9月1日から2か月間の米の輸入を停止することを発表してから1週間後、国内の13の米生産地域のうち6地域で農場出荷価格が上昇したと、国家食糧庁(NFA)のデータが示しています。

NFAの監視によれば、乾燥したパライ(※収穫後の稲)の買い取り価格は、7月末の0.3%から2.6%上昇しました。

フランシスコ・ティウ・ラウレル・ジュニア農業長官は、政府が輸入禁止措置に対する市場の反応を厳重に監視していると述べました。

輸入禁止措置は、パライの価格が1キロあたり8ペソにまで下落し、農家の推定生産コストである1キロあたり12ペソを下回ったことを受けて、マルコス大統領によって命じられました。ラウレル長官によれば、米の輸入停止の結果を引き続き監視しているとのことです。

4月と5月には、米の輸入業者が約97万トンの米を輸入し、3か月分の米消費量に相当する量を確保しました。

【用語解説】
– パライ: 収穫後の稲のこと。フィリピンでは米の生産過程で一般的に使用される用語です。


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