スールーで指名手配犯射殺、兵士4人負傷

4人の兵士が負傷

マニラ発 — 2009年に元警察大佐の待ち伏せ殺害事件の背後にいるとされる最重要指名手配犯が、土曜日にスールー州マイムブンの森林地帯での交戦中に死亡し、4人の兵士が負傷しました。

陸軍第11歩兵師団のレオナルド・ペーニャ少将の報告によれば、死亡した容疑者はアルガナー・ダヒム、通称「ワングブ」と特定され、スールー州で第2位の最重要指名手配者(MWP)として登録されており、アブ・サヤフ・グループ(ASG)(※フィリピンのテロ組織)のメンバーとされています。

ペーニャ氏によると、ダヒムは一昨日、軍、警察、フィリピン麻薬取締局(PDEA)スールーの合同部隊とBrgy. Kapok Punggolで交戦した際に死亡しました。

報告によれば、容疑者は逮捕されそうになった際に手榴弾を投げ、政府軍に発砲したため、警察と兵士が応戦せざるを得ませんでした。

陸軍第41歩兵大隊の4人の兵士が手榴弾の破片で負傷し、スールー州ホロの首都にあるバウティスタ基地病院に運ばれ、応急処置を受けました。

記録によると、ダヒムは2009年にマイムブンでスールー州警察本部長のジュラシリム・カシム元大佐を殺害したほか、数年前に同じ町のBrgy. Labahでアミル家の3人のメンバーを殺害した事件にも関与しています。

当局によれば、容疑者はパラン、インダナン、マイムブンの町での大規模な違法薬物取引に関与するなど、33件の刑事事件を抱えています。

交戦現場では、容疑者が使用していた弾薬やその他の戦闘用武器が押収されました。

「我々の部隊は常に警戒を怠らず、スールーの人々の生活に影響を及ぼす違法な妨害を許しません」と当局者は述べました。

【用語解説】
1. アブ・サヤフ・グループ(ASG): フィリピンのイスラム過激派テロ組織で、誘拐や爆破などのテロ活動を行っています。


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