イロイロ市で学生が無謀横断、交通混乱

イロイロ市で学生のグループが金属バリアを乗り越え、道路を不法に横断している様子がカメラに捉えられ、注目を集めました。

マンデュリャオ地区のダイバージョンロードで、心配した住民が若い横断者たちをビデオに撮影しました。ビデオには、交通違反者を避けるために減速する運転手の車のクラクションの音も記録されています。

イロイロ市交通運輸管理局(TTMO)は、市の反横断歩道条例を明らかに無視していることに懸念を示しました。この地方条例、規制条例第2010-370号では、違反者に対して50ペソの罰金または最大1日の拘留が課される可能性があります。

その後、違反者がハロ国立高校の学生であることが確認されました。学校の管理者は、彼らのうち5人が7年生、1人が8年生であると特定しました。

「私たちは危機感を抱いています。皆さんもご覧の通り、私たちの交通は完全に停止してしまいました。つまり、もしこれが気づかれなかった場合…本当に、オリエンテーション(※交通管理の指導や教育)を継続する必要があります」と、イロイロ市TTMOのウルダリコ・ガルバンゾス局長は述べました。

学校によれば、子供たちはそのルールを知らなかったと認めました。ある学生は母親からのメッセージを受け取った後、急いで道路を横断し、クラスメートたちもそれに続いたと報告されています。

学生たちとその親は、翌月曜日に学校の指導室に出頭するよう求められました。会議では、指定された歩行者用レーン以外を横断することのリスクが説明されました。

違反が学校の敷地外で発生したため、正式な懲戒処分は行われませんでしたが、教師たちはこの出来事を交通安全を強調する機会として活用しました。

地方政府は、学校やバランガイ(※地域行政区画)当局と密接に協力し、交通安全に関する意識向上セッションを開催する計画を立てています。TTMOも、横断歩道違反が頻繁に発生する地域でのパトロールを強化することを約束しました。

【用語解説】
1. バランガイ:フィリピンの最小行政区画で、地域コミュニティの単位。
2. ダイバージョンロード:イロイロ市内の主要道路の一つで、交通量が多い。
3. TTMO(交通運輸管理局):イロイロ市の交通管理を担当する機関。


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