マニラ、フィリピン — フィリピン国家警察・ハイウェイパトロールグループ(PNP-HPG)の5人の役員が、国家警察委員会(NAPOLCOM)に対し、元HPG特別作戦部長のロメル・カサノバ・エストラノ氏を、700万ペソの賄賂受領と「事件操作」の疑いで告訴しました。
PLT. アドルフォ・メンドーサ、PSMS アラディン・オラレ、PSMS ロニー・ベルゴレス、PMSG クリッツィア・バローラ、PAT. アーネル・フォンティリャス・ジュニアの宣誓供述書によれば、エストラノ氏は重大な不正行為、不誠実、警察官としてふさわしくない行動を犯したと主張し、約700万ペソの「賄賂」を受け取り、著名な被拘留者を保護し、刑事事件を操作したとして、彼を解雇するよう求めています。
この事件は、2025年6月13日にメトロマニラとリージョン4Aで行われた反カージャックおよびパトロール作戦に端を発しています。作戦中、告訴した警察官たちは、パラニャーケ市でJ.J. ハビエルという指名手配者とその仲間を逮捕し、グロック19 Gen5ピストル、実弾、防弾ベスト、C4爆薬を押収しました。訴えによれば、エストラノ氏はハビエルの事件を取り下げることを拒否したため、報復的な告訴を行ったとされています。
訴えた警察官たちは、エストラノ氏が贈収賄、司法妨害、悪意のある訴追、反汚職法(RA 3019)および公務員の行動規範と倫理基準(RA 6713)に違反したとして、法の裁きを受けるべきであると強調しました。また、重大な不正行為、不誠実、職務怠慢、サービスの最善の利益に反する行動という行政上の罪に問われるべきであり、これらはすべてNAPOLCOM規則に基づく即時解雇の理由になると述べています。
【用語解説】
– NAPOLCOM: 国家警察委員会。フィリピンの警察組織を監督する機関。
– PNP-HPG: フィリピン国家警察・ハイウェイパトロールグループ。道路交通の安全を担当する部門。
– RA 3019: 反汚職法。フィリピンの公務員による汚職行為を防止するための法律。