マニラ、フィリピン — カンボジアの詐欺拠点から救出された後、24人のフィリピン人が帰国しました。
帰国者たちは8月23日、プノンペンからフィリピン航空の便でニノイ・アキノ国際空港(NAIA)ターミナル3に到着しました。
被害者は10人の男性と14人の女性で構成されており、カンボジアのフィリピン大使館の支援を受けてオンライン詐欺拠点での労働を強いられていたところを救出されました。到着時にはNAIA人身売買対策タスクフォースと移民労働者省(DMW)が彼らを支援しました。
24人は、ソーシャルメディアを通じてカスタマーサービス担当者としての仕事と月給1,500米ドルの約束で勧誘された経緯を語りました。しかし、実際には約300米ドルしか受け取れず、ヨーロッパの男性をターゲットにしたキャットフィッシング詐欺組織でラブスキャマーとして働かざるを得なかったと述べました。
さらに、フィリピン人たちは、ノルマを達成できないとスクワット運動をさせられ、言葉や身体的な虐待を受けたとも付け加えました。
移民局長のジョエル・アンソニー・ビアド氏は、ソーシャルメディアやメッセージングアプリを利用した違法なリクルート手口に対して、海外フィリピン労働者(OFW)に注意を促し続けています。
【用語解説】
– キャットフィッシング: インターネット上で他人になりすまして行う詐欺行為。
– ラブスキャマー: 恋愛を装って他人を騙す詐欺師。
– OFW: 海外フィリピン労働者(Overseas Filipino Workers)の略称。