ケソン市の洪水対策に向けた新たな協力体制

マニラ、フィリピン — ケソン市政府とサンミゲル・コーポレーションは、長年の市内の洪水問題を共同で解決することを発表いたしました。

ケソン市のジョイ・ベルモンテ市長とサンミゲル・コーポレーションの会長兼CEOであるラモン・アン氏は、「ベター・リバーズ・プロジェクト」という洪水対策協力プログラムの下で、都市内の河川などの水路を清掃し、台風による降雨時の洪水を防ぐための覚書に署名いたしました。

署名には、市の管理者であるマイケル・アリムルン氏、市の技術者であるデール・ペラル弁護士、サンミゲル・コーポレーションのリバークリーンアッププログラムの副社長兼総合マネージャーであるジミー・ルー氏、政府関係およびアドボカシーグループの副社長であるシンシア・デ・カストロ弁護士が参加し、環境天然資源省(DENR)の統合環境科学担当次官であるカルロス・デービッド博士が立ち会いました。

この合意の目的は、河川のリハビリテーションと清掃を強化し、水の流れを改善して市内の洪水を防ぐことです。これは、市内の洪水問題を完全に解決するための追加の取り組みです。

これに先立ち、ベルモンテ市長は、市の管理者であるアリムルン氏が率いるタスクフォースを結成し、データを分析し、現在洪水が発生している地域を特定して解決策を策定することに注力しています。

現在、ケソン市はメトロマニラで唯一、27億ペソを必要とする「マスタードレナージプラン」を持っています。これまでに42億ペソの予算で172の洪水緩和プロジェクトが実施され、市内の洪水時に大きな改善が見られています。このプロジェクトにより、雨が降るとケソン市の洪水は迅速に引くようになりました。

また、ベルモンテ市長は、災害時に市の保健部、ケソン市災害リスク削減部門、障害者オフィスのための追加の資金として、5000万ペソの迅速対応基金(QRF)を割り当てました。

さらに、ベルモンテ市長は、ケソン市の排水マスタープランの資金調達を支援するために、ケソン市の6人の国会議員からの支援も受けています。

【用語解説】
– サンミゲル・コーポレーション(SMC):フィリピンの大手食品・飲料・インフラ企業。
– ケソン市:フィリピンの首都マニラに隣接する都市。
– 環境天然資源省(DENR):フィリピンの環境保護を担当する政府機関。


オリジナルサイトで読む