マニラ、フィリピン — マレーシアで人身売買の被害に遭った女性が、フィリピン大使館の支援を受けて帰国いたしました。
仮名「サリー」さん(30歳)は、クアラルンプールからマレーシア航空の便で帰国し、5月29日にタウィタウィ経由で裏ルートを使って出国したことを認めています。彼女はマレーシアでウェイトレスの仕事を紹介されて出国しました。
サリーさんは他の2人の女性と共にボートでコタキナバルに向かい、中国人に迎えられました。そこで彼女たちは売春を強要され、旅行書類を没収されました。
被害者は給与や食費の手当を受け取ることができず、雇用主からは、採用にかかった費用として20万ペソの借金があると言われました。
「これは明らかに借金による奴隷状態のケースであり、被害者は架空の借金によって人身売買業者に縛られています」と、BIコミッショナーのジョエル・アンソニー・ヴィアド氏は述べました。
【用語解説】
– タウィタウィ: フィリピン南部に位置する島で、マレーシアに近い。
– コタキナバル: マレーシアのサバ州の州都。
– BI: フィリピンの入国管理局(Bureau of Immigration)の略。