ドゥテルテ氏の弁護士が新たに提出した書類、元大統領の「認知障害」を指摘
ドゥテルテ氏の弁護士であるニコラス・カウフマン氏は、国際刑事裁判所(ICC)に対して、すべての法的手続きを直ちに延期するよう求めました。
3月以来、元大統領ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ氏はICCの拘束下にあります。彼は香港からの帰国時に、国際刑事警察機構(インターポール)を支援したフィリピン当局によって逮捕されました。
元大統領ドゥテルテ氏は、彼の政権下での麻薬戦争に関する人道に対する罪の告発に直面しています。彼の逮捕とICCへの引き渡しは、フィリピン政府内で政治的混乱を引き起こしました。
当初、元大統領に対する告発の確認は9月23日に予定されていました。しかし、
ドゥテルテ氏の弁護士であるニコラス・カウフマン氏は、元大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏が「裁判を受ける能力がない」と主張し、そのためICCは延期を決定しました。実施時期についてはまだ詳細がありません。
「ドゥテルテ氏の状態は改善しないため、予審裁判所は彼の事件におけるすべての法的手続きを無期限に延期しなければならない」と
ドゥテルテ氏の弁護士は書類で述べました。
「ドゥテルテ氏は、記憶、日常の実行機能、視覚構成能力、場所と時間の認識に影響を与える重大な認知障害を患っており、同時に複雑な推論能力を制限しています」と
ドゥテルテ氏の弁護士は述べました。
報告書に基づくと、
弁護士ニコラス・カウフマン氏は、元大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏の能力が3月14日の初出廷時にすでに疑問視されていたと書類で述べています。彼は、手続き中の元大統領の「目立った眠気」を指摘しました。
この書類は、ICCがドゥテルテ氏の告発確認の延期を発表してから3日後に提出されました。以前、カウフマン氏はマルコス政権が彼の依頼人のフィリピンへの帰国を許可することを望んでいると表明していました。
マルコス・ジュニア氏のトップ閣僚は、ドゥテルテ氏のフィリピン帰国の要請について言及しました。
【用語解説】
– インターポール:国際刑事警察機構の略称で、国際的な犯罪捜査を支援する組織です。
– 国際刑事裁判所(ICC):国際的な犯罪を裁くための常設の裁判所で、戦争犯罪や人道に対する罪などを扱います。