2025年現在、パラワン州で腸チフスに感染した人の数が1,000人を超え、そのうち8人が亡くなったことが報告されています。
ミンドロ、マリンドゥケ、ロンブロン、パラワン、通称ミマロパ地域の地域疫学技術強化センター(CREATE)のデータによれば、パラワンでの腸チフスの総症例数は1,133件に達しています。
州内で最も多くの症例が報告されているのはブルックスポイントで、249件が確認されており、次いでロハスが135件(うち2人が死亡)、ナラが130件(1人が死亡)、エルニドが126件(2人が死亡)となっています。
ミマロパ地域全体では、この病気の症例数が1,401件に達し、11人が亡くなっています。
フィリピン保健省(DOH)によると、腸チフスはサルモネラ・チフィという細菌によって引き起こされる病気で、汚染された食べ物や飲み物を介して感染します。
【用語解説】
– ミマロパ:ミンドロ、マリンドゥケ、ロンブロン、パラワンの4つの州からなるフィリピンの地域名。
– CREATE:地域疫学技術強化センターの略称。
– サルモネラ・チフィ:腸チフスの原因となる細菌の一種。