ロブレド氏の汚職指摘が再燃、洪水対策で議論

洪水対策の混乱が進む中、ロブレド氏の2022年汚職リストが再び注目される

元副大統領でナガ市長のレニー・ロブレド氏の2022年の大統領選挙討論会での発言が、洪水対策プロジェクトにおける不正疑惑を巡る論争の中で再び注目されています。

2022年2月に開催された「CNNフィリピン大統領討論会」では、候補者たちに対し、汚職の調査を優先する政府機関を尋ねられました。

ロブレド氏は、関税局、移民局、内国歳入局、公共事業道路省(DPWH)を挙げました。

この瞬間のスクリーンショットがソーシャルメディアで再浮上し、国会がDPWHの洪水対策プロジェクトにおける汚職疑惑を調査している中で、フィリピン人はロブレド氏の答えを再評価し、彼女が「最も腐敗している」と考えた機関を思い出しました。

「だから彼女を勝たせなかったのか…」とある人が言いました。

「間違ってないね、ママ」と別の人が最近言いました。

「まるで『母は最善を知っている』みたいだ」と別のフィリピン人が言いました。

「彼女は本当に先を行っている。すごい!」と別のユーザーが書きました。

ロブレド氏は2022年の大統領選挙で2位となり、元上院議員で現在の大統領であるフェルディナンド・マルコス・ジュニア氏に敗れました。マルコス氏は7月の第4回国情演説で、洪水対策プロジェクトにおける汚職疑惑について初めて警鐘を鳴らしました。

洪水対策の混乱

元DPWHの一部の職員は、洪水対策プロジェクトに関連する汚職スキームへの関与が疑われています。

疑惑には、職員がリベートを受け取ったり、請負業者が贅沢な生活を誇示したり、低品質な建設、未完成または建設されなかった「ゴースト」プロジェクトが含まれています。また、疑わしい実績を持つ請負業者が政府プロジェクトを引き続き受注しているという報告もあります。

一例として、元DPWH補佐地区技師のブライス・ヘルナンデス氏が、洪水対策のリベートスキームの一環として政治家に「配達」するための現金の束を誇示したとされています。

また、洪水対策プロジェクトにおける汚職による損失は、2023年から2025年の間に1,185億ペソ(20億ドル)に上ると財務省が発表していますが、グリーンピースなどの環境団体は実際の金額がもっと高いと考えています。

【用語解説】

– DPWH(公共事業道路省):フィリピンの公共インフラストラクチャーを担当する政府機関。
– ゴーストプロジェクト:実際には存在しない、または未完成のままのプロジェクト。
– リベートスキーム:不正な利益を得るための賄賂や裏金の受け渡しの仕組み。


オリジナルサイトで読む