「デラロサ」と「アギレ」の名前がICCのドゥテルテに対する告発書に記載
「デラロサ」と「アギレ」の名前が、国際刑事裁判所(ICC)が元大統領ロドリゴ・ロア・ドゥテルテに対して起こした告発書に記載されました。
元大統領ドゥテルテ氏は、ICCの拘束下にあり、6か月が経過しています。彼は人道に対する罪の疑いをかけられています。当初、彼に対する告発確認の審理は9月23日に予定されていましたが、裁判所によって延期されました。
ICCは、ドゥテルテ元大統領の弁護士が「裁判に立つには適していない」と主張したため、告発確認の審理を延期する決定を下しました。
ニコラス・カウフマン氏によれば、元大統領は「認知障害」に苦しんでいるとのことです。
カウフマン氏は、元大統領が場所や出来事、さらには家族のメンバーさえも思い出せないと主張しています。ドゥテルテ氏の主任弁護士であるイギリス・イスラエルの弁護士によれば、元大統領の認知状態は、医療状態があっても変わらないか、さらに悪化する可能性があるとされています。
ドゥテルテ元大統領の弁護士は、ICCに対し、すべての法的手続きを無期限に延期するよう求めました。告発確認の審理が予定されていた日に、ICCは元大統領に対する検察の告発内容を明らかにしました。
元大統領ロドリゴ・ドゥテルテは、ICCで3件の殺人罪に問われています。
報告によれば、ICCの告発書には「デラロサ」と「アギレ」のファーストネームは記載されていませんでしたが、「デラロサ」がドゥテルテ大統領の任期中に「PNP(フィリピン国家警察)長官」であったことが記載されていました。
バト・デラロサ上院議員は、元大統領ロドリゴ・ドゥテルテの大統領任期中の初代フィリピン国家警察長官でした。現在の上院議員は、ICCが逮捕を望んでいる人物リストの2番目に自分がいると何度も主張しています。
「デラロサ氏は、『即座に』ダバオモデルの『拡大版』を実施することを約束しました。『誰かが抵抗すれば、死ぬ。誰も抵抗しなければ、抵抗させる』。『血を流し、恐怖を植え付ける』」とICCの告発書に記載されています。
報告によれば、「アギレ」に関しては、ICCのドゥテルテに対する告発書に「アギレ氏は、新政権の『プログラム』が『麻薬、犯罪、腐敗を止めるためにあらゆることをする』ことであると述べた」と記載されています。前政権下で、司法省の長官はアッティ・ビタリアーノ・アギレ氏でした。
ICCのドゥテルテに対する告発が明らかになる中、元上院議員レイラ・デ・リマ氏は、元大統領が「警告や助言を欠いていたわけではない」と強調しました。現在、マママヤン・リベラル党の代表として下院議員を務めるデ・リマ氏は、ドゥテルテ政権の強硬な批判者でした。
【用語解説】
– PNP(フィリピン国家警察):フィリピンの国家警察機関。
– ダバオモデル:ドゥテルテ氏がダバオ市長時代に行ったとされる犯罪対策手法。
– アッティ:フィリピンで弁護士を指す敬称。