マニラ大司教、路上生活者のための特別な省を創設
マニラのホセ・アドビンクラ枢機卿は、路上生活者を「現代の静かに苦しむラザロ」と表現し、彼らを教会と社会の両方に迎え入れるべきであるとして、新たな省を設立しました。
9月15日に発表された布告において、彼は「路上生活状況にある人々のための省」の創設を発表し、彼らが社会に完全に統合された力強いコミュニティに移行するのを支援することを目的としています。
アドビンクラ枢機卿は、新しい事務所の大臣としてフランシスコ・ニコラス・マグナエ神父を任命しました。この事務所は、大司教区の慈善奉仕委員会の下で運営されます。
この省は、路上生活者のニーズに対応するための多部門支援システムの構築に焦点を当てます。
支援されるプログラムは、食事提供や危機介入から、心理社会的サービス、教育、医療、スキル訓練と生計訓練、法的サービスに至るまで多岐にわたります。
また、この省は研究、擁護活動、若者の擁護者の育成も追求します。
枢機卿は、目標は単に支援を提供することではなく、路上生活から移行できる力強いコミュニティを築くことだと述べました。
「教会は、路上生活状況にある人々の生きた闘いに自らを結びつけるよう求められています」とアドビンクラ枢機卿は述べました。
【用語解説】
– 枢機卿(カーディナル):カトリック教会における高位聖職者で、教皇の顧問を務める。
– 大司教区:カトリック教会における広範囲を管轄する教区。
– 路上生活者:住居を持たず、路上で生活する人々。