「84ペソで栄養食は無理」と議員が批判

議員がDepDevの「1日84ペソで栄養のある食事が可能」との主張を批判

ある議員が、DepDev(経済計画開発省)が「1日84ペソでフィリピン人が栄養のある食事をとることができる」との主張を厳しく批判しました。

最近、カマンガガワ党リストのエリヤ・サン・フェルナンド代表は、DepDevが「1日84ペソでフィリピン人が栄養のある食事をとることができる」と述べたことに対し強く批判しました。

予算審議の際、DepDevは2025年の食料貧困ラインを、5人家族で月額12,832ペソと設定しました。これは1日あたり422ペソ、1人あたり約84ペソに相当します。同省によれば、この金額は飢えを避けつつ健康的な食事をとるのに十分であるとされています。

しかし、議員はこの計算を否定し、その数字が現実とかけ離れていると主張しました。特に食料やその他の必需品の価格が上昇している中で、わずか84ペソでバランスの取れた食事を購入することがいかに困難かを指摘しました。

彼にとって、この発言は一般のフィリピン人の日々の苦労からの乖離を示しているだけでなく、国民や政策立案者を誤解させるリスクがあると考えています。

サン・フェルナンド氏は、DepDevのアルセニオ・バリサカン長官に対し、84ペソが本当に十分であることを証明するために市場に同行するよう挑戦しました。彼は、政府の政策は紙上の数字ではなく、実際の生活費を基にすべきだと強調しました。

議員は、貧困撲滅を目的としたプログラムの策定において、非現実的なデータを使用する危険性を強調しました。労働者とその家族は日々これらの苦労と共に生活しており、実際の生活費を無視した政策は真の解決策を提供できないと説明しました。

サン・フェルナンド氏は、食料安全保障と公正な賃金は単なる推定では解決できず、実際の生活費に基づいた実践的で思いやりのある対策が必要であると政府に訴えました。

【用語解説】
– DepDev(経済計画開発省):フィリピンの経済政策を策定する政府機関。
– カマンガガワ党リスト:フィリピンの政党リストの一つ。
– アルセニオ・バリサカン:DepDevの長官。


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