複数の燃料会社が、9月30日(火)から混合油の価格調整を実施する予定です。
ガソリンは1リットルあたり0.20ペソの値下げ、ディーゼルと灯油はそれぞれ1リットルあたり0.90ペソの値上げとなります。
クリーンフューエル社は、灯油を除く同様の調整を行い、早朝ではなく午後4時1分から変更を実施します。
今週の動きは、6週間連続のガソリン価格の上昇を終わらせますが、値下げ幅は先週の1.00ペソの値上げと比べるとわずかです。一方、ディーゼルと灯油は、先週も1リットルあたり0.80ペソの上昇を見せた後、引き続き上昇傾向にあります。
エネルギー省によれば、これらの調整は世界市場の状況に影響を受けています。アメリカがヨーロッパ諸国に対し、ロシア産原油の購入を停止しなければ追加関税を課すという圧力をかけていることを含む地政学的リスクの高まりが、石油価格を押し上げています。
同時に、イラクがトルコへのパイプラインを通じた輸出を再開したことが供給の安定化を助け、さらなる急激な値上げを防いでいます。
ガソリンのわずかな値下げにもかかわらず、ポンプ価格は依然として負担が大きいです。9月16日時点のエネルギー省のデータによれば、年初からの累積増加はガソリンで1リットルあたり13.90ペソ、ディーゼルで15.35ペソ、灯油で3.55ペソとなっています。
他の燃料小売業者も今後数日で同様の変更を発表することが期待されています。ドライバーや通勤者にとって、ガソリンのわずかな値下げは多少の安心をもたらしますが、ディーゼルと灯油の安定した上昇は日々の支出に重くのしかかり続けています。
【用語解説】
– クリーンフューエル:フィリピンの燃料会社
– エネルギー省:フィリピンのエネルギー政策を担当する政府機関