セブ地震とタール火山活動に関連なしと専門家

タール火山が蒸気噴出を観測、セブ地震との関連性はなしと専門家が確認

フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)は、バタンガスとセブで発生した地震と火山活動が無関係であることを公表しました。

PHIVOLCSは、タール火山での最近の小規模噴火が、火曜日の夜にセブを襲った強い地震とは関連していないと市民に安心を呼びかけました。タール火山観測所の常駐火山学者であるパオロ・レニバ氏は、水蒸気による噴火、すなわちフレアティック噴火が水曜日の早朝に2回記録されたと述べました。

「午前12時57分から1時2分までがタール火山の最初の噴火の時間です。これはフレアティック噴火で、水蒸気によるものです。つまり、水が熱い岩に接触して噴火を引き起こしました。これに続いて午前2時2分から2時15分まで、13分間続きました」とレニバ氏は説明しました。

幸いにも、これらの活動は周辺地域に被害をもたらしませんでした。

「噴火に基づくと、灰や他の影響があったという報告はありません。タール火山周辺のコミュニティに影響があったという報告もありません」と彼は付け加えました。

「現在、タール火山は警戒レベル1を維持しています。最も重要な勧告は、タール火山島に長時間滞在したり宿泊したりしないことです。もう一つの勧告は、タール湖周辺の地方自治体やコミュニティが準備を整え、PHIVOLCSなどの当局に従うことです」と彼は述べました。

一方、セブでは火曜日の午後9時59分にマグニチュード6.9の地震が発生し、震源地はボゴ市の北東に位置していました。この地震は構造的なものであり、バタンガスでの火山活動とは無関係でした。

「セブの地震はタールの火山活動とは関係ありません。まず、場所が遠く離れており、次に地震は構造的なものでした。タールで記録される地震は通常火山性であり、タールの活動の源はここだけで、局所的なものです」とレニバ氏は明確にしました。

「甥から電話があり、『おじさん、火山が噴火したって!』と言われましたが、人々は気にせず、揺れも感じませんでした。私たちは安全で、問題はありません」とエリエザル・メンドーサ氏は述べました。

【用語解説】
– フレアティック噴火:水が地下の熱い岩と接触することで発生する噴火のこと。


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