フィリピン国家灌漑庁(NIA)地域10の元職員で、ソーシャルメディアで同庁の不正を告発していた人物が、金曜日にカガヤン・デ・オロ市で銃撃され死亡しました。
被害者はニルー・カイル・アンタティコさん(40歳)で、NIAの元シニアリーガルリサーチャーであり、法学博士の学位を持っていました。
CDODev.comが公開したダッシュカムの映像によると、アンタティコさんは車に乗っている際、ゾーン1、クロッシング・パタグでオートバイに乗った2人の男に銃撃されました。
最近、アンタティコさんはソーシャルメディアで、材料の価格が過剰に設定されていること、失敗したプロジェクト、農家への支援の不正について何度も投稿していました。
彼が告発した中には、2022年に完了予定だったにもかかわらず、いまだに農家が利用できていないとされる7500万ペソのプロジェクトが含まれています。また、彼はメンテナンスが放置されているとされるダムの写真も共有しました。
アンタティコさんは、自身の発言の後に低いパフォーマンス評価を受け、再配置されたことを明らかにしました。その後、彼は契約を更新しなかったとされています。
警察は引き続き捜査を行い、CCTV映像を確認して容疑者の特定を進めています。
NIA北ミンダナオ地域事務所は、元職員の悲劇に対して心からの哀悼の意を表しました。
地域内のNIAのいくつかのプロジェクトに関するソーシャルメディアでの問題や疑惑に関連して、NIAトップマネジメントは関連する事務所や機関の協力を得て、詳細なレビューと検証プロセスを直ちに指示しました。
声明の中で、NIAはすべてのプログラムとサービスにおける透明性、誠実さ、責任を堅持し、いかなるレベルでの不正も決して容認しないと強調しました。
「NIA北ミンダナオは、プログラムとプロジェクトの実施におけるいかなる形の不正も容認しません」と声明で述べています。
NIAは捜査を法執行機関に委ねており、一般の人々に対しては憶測を避け、適正手続きが優先されることを望んでいます。
【用語解説】
– フィリピン国家灌漑庁(NIA):フィリピンの灌漑プロジェクトを管理する政府機関。
– カガヤン・デ・オロ市:フィリピンのミンダナオ島に位置する都市。
– ダッシュカム:車両に取り付けられたカメラで、運転中の映像を記録する装置。